2022/05/01 00:00

ここ小国郷で木に関わる仕事をさせてもらい3年ほど経ちました
最近では、会う人会う人につい小国郷の森の話をしてしまいます

家具の相談に来てくれたお客さん、研修にいらした企業の方々、
取材に来てくれた若いリポーターのお姉さんなどなど、
気が付けば、小国杉ってですね…小国郷の森ってですね…と始めてたり

この土地で家具作りをさせてもらっていると、
山に生えている一本の木がまちの人の暮らしに届くまでに
本当にいろんな人の営みがあることを感じます

それが250年前から途切れずに続いてること自体がすごく尊いことだなと

木を植える人、育てる人、伐る人、運ぶ人、売る人、乾燥する人、製材する人、山を維持してくれている山主さん
そのどの役割が欠けても、例えすぐ目の前に生えている木であろうと家や家具に使うことはできません

小国郷の木を使ってくれやという地元の人々の心意気を受け取って、家具にして、
お客さんに木のある暮らしを届ける"役割"ができているということに
とても幸せを感じています

周りの小国杉業界人の間では、小国杉の魅力を流布する行為を挿し穂(木)と呼んでいるとかいないとか
挿し穂は知らず知らずの内にその人の中で大きく育ち、
いつの間にか小国杉のとりこになっていくという

なんかこの話、私から聞いたことあるなと思った人、挿し穂されてますよ
私もまた、小国郷に足を踏み入れたある日に挿し穂されていたのかもしれません